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不知火舞の異常な愛情

人を寄せ付けない厳しい山中に時の流れから取り残された村があった。しかし、そ
の村は時代の流れに関係なく諜報戦の最前線を闘う者を養成し続けている。
そんな村の道場で一組の男女が組み手を行っていた。
女は不知火舞。不知火流忍術頭領の孫娘であり、若いながらその技を極めていた。
だが、その素行に少々問題があった。
この日は一応、暗色系の目立たない色ではあるが忍び装束とは名ばかりの露出度の
高い着衣で組み手に望んでいる。その首には漫画で見る忍者のような紅い布が巻か
れていた。
対する男はアンディ・ボガード。金髪碧眼の欧米人でありながらその体格は日本人
と変わりない。アンディはそのハンデを補う為、日本で武術修行をする内にこの里
へと辿り着いた者だった。

アンディは鋭い掌底と蹴りを繰り出す。しかし、舞はその攻撃を優美でありながら
無駄のない動作で次々と捌いていた。その姿は彼女の名通りの見事な舞踊だった。
そんな舞に対しアンディは隙の少ない技を次々と繰り出す。アンディは何度もこの
舞踊に煮え湯を飲まされてきた。
アンディが隙を見せればその舞踊は攻撃に転じる。それを体感してきたアンディは
大技に頼らず振りの小さい技で勝負をつけるつもりだった。
そんなアンディの思惑を余所に舞の円を描く動きが一転、その掌底がアンディの腹
部へ直線を描き出す。アンディはその一撃に反応しきれなかった。
舞の掌底は急所を捉える事は出来なかった。しかし、アンディの身体に舞の掌打を
中心とした波紋が広がる。それはアンディの内臓にことごとくダメージを与え、全
身がバラバラになるのではないかという錯覚を憶えさせた。

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Home Ground (4)

背後から迫るワタナベの足音で間合いを計りバックキックを放つキャンディ。
それは最も力が乗った瞬間にキャンディが散々、責め立てた鳩尾へと吸い込ま
れた。
自分の突進する力とキャンディのキックの力が合わさり深く鳩尾を抉られたワ
タナベは呼吸困難へと陥り動きを止めた。
「まだ、元気じゃねぇか…さぁ、続きを始めようか。久々の喧嘩だ、楽しませ
てくれよ」
キャンディは振り向くとワタナベにそう告げた。その表情は先刻の笑顔が浮か
んでいる。更にその目は激情に支配されていた。
呼吸が回復したワタナベはその言葉に応えるかの様に拳を振るった。
「おせぇ!」
ワタナベの拳がキャンディに到達する遥か前にキャンディの右拳は彼の頬骨を
砕いた。アドレナリンの過剰分泌でワタナベは痛みを感じなかったがその衝撃
は脳を激しく揺らし彼の身体機能を麻痺させた。

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Home Ground (3)

リングアナウンサーを自認する若者は今度はレフェリーという役割を演じ始め
た。
若者がカウントを取る中、意識を戻したワタナベが感じたのは痛みだった。そ
れはプロレスの中では味わった事のない異質のもの。
しかし、ワタナベは慣れない痛みに耐えながら立ち上がり、ファイティングポ
ーズをとる。その姿は先程より硬くぎこちなかった。
じりじりと間合いを詰める二人。先に動いたのはワタナベだった。
キャンディの打撃の間合いに入る前に相手を抑え込もうとタックルを仕掛ける
ワタナベ。しかし、それはキャンディのローキックでダメージを受けた左足の
踏ん張りが効かず中途半端に終わる。そんな力ないタックルをワタナベの左脇
に回り込みながらキャンディはかわす。そして、キャンディは無防備なワタナ
ベの腹部へ膝が突き上げた。それは綺麗に鳩尾を捉える。
あまりの苦痛と衝撃に身体をくの字に曲げるワタナベ。キャンディはその襟首
を掴み上半身を押さえ込むと連続で膝蹴りを喰らわせた。
その膝蹴りは胃と鳩尾を交互に捉えワタナベに更なる責め苦を与えた。

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Home Ground (2)

「ああ、また会えたね」
ワタナベは平静を装いキャンディと出会った夜と同じように気障な口調で応え
た。キャンディはそんなワタナベの表情、声音から内心を読み取る。
「あの時みたいには行かねぇって顔してるぜ」
ワタナベの表情に僅かな強張りを見つけ、キャンディは相変わらず楽しそうな
口調でワタナベに問いかける。
「そうだ、その通りさ。そう言う君はずいぶん楽しそうだね」
キャンディの問いかけに強い口調で応え、逆に問いかけるワタナベ。その言葉
にキャンディは獰猛で好戦的な笑みを浮かべる。
「当たり前だろ?あんなラッキーパンチでワタシは満足できないんだよ。今日
こそ楽しませて貰うぜ」
キャンディの表情、言葉には自信が満ちあふれていた。それは何の裏付けもな
い自信では無い事をワタナベは感じた。
ワタナベを倒した一撃をラッキーパンチと言い切るだけの実力。それを判って
いながら体格に勝る相手に闘いを挑む胆力。
ワタナベはこの闘いは一筋縄ではいかないと感じた。

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Home Ground (1)

とあるダウンタウンのバスケットボールコートに人の輪ができていた。
昼間は本来の目的で利用されるそこは夜になると本来の用途とは別の目的で訪
れる若者が多かった。それはストリートファイト。
何時、誰が始めたかは誰もが知らない。気が付けば、金のため、自分のプライ
ドのため、様々な目的の若者が集まり定期的にそれが行われるようになってい
た。
その輪の中心で一人の若者がリングアナウンサーを気取り、ある人物の名を呼
び上げる。その名を聞いた若者達の間に驚きの声が上がった。
その名は、キャンディ・ケイン。ランブルローズの看板レスラーであり、この
街では未だに破られる事の無い連勝記録と不敗を誇る伝説的な存在だった。
対戦相手を募る若者のそばで腕を組み足を肩幅に広げ立つキャンディ。白い半
袖のブラウスに赤いネクタイ、赤と黒を基調としたチェックのミニスカート、
足下には黒いローファー。
この界隈では珍しいスクールウェアと紅く染め上げた髪をツインテールに纏め
た、その姿はこの場にいる者は知らない者が居なかった。

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BOXER M@STER(後編)

青年がよろめき後退する。少女は更にたたみ掛けた。
左右のボディブローの連打で少女は青年の内臓を抉る。その連打で青年の顎が
下がった。
少女は躊躇わずその顎を右のアッパーで打ち上げ、更に少女の左右のフックが
青年に追い打ちをかける。短時間で一気に脳への衝撃を受けた青年は崩れる様
にダウンした。すかさず、カウントを取るトレーナー。
トレーナーは横目でちらりとニュートラルコーナーで待機する少女を見た。そ
こにはファイティングポーズは解いているものの油断無く佇んでいる少女の姿
があった。
カウントを取りながらトレーナーは少女の強さを分析した。ボクサーとしての
経験は青年の方が上だ。しかし、少女は幼い頃から実戦空手で大会出場と優勝
経験を持っている。
格闘家としての経験は少女の方が上だ。この闘いで見せた少女と青年の差はそ
れだと確信した。そして、華奢な身体からは想像も出来ない強打を打ち出すの
はその経験で培った身体コントロール能力と長年、身体を動かしてきた事によ
り見た目よりも鍛えられている筋力の賜物だと。
そんな分析を終えたところでカウントが8に達した。青年が立ち上がりファイ
ティングポーズを取る。
トレーナーは試合再開を告げた。

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BOXER M@STER(中編)

少女は実際にリングに上がると先ほどの、喜びが吹き飛ぶほど緊張した。
目の前には真面目な表情を浮かべた青年が居る。
「二人とも準備は良いか?」
そんな二人に声をかけるレフェリー代りのトレーナー。二人はその言葉に頷い
た。
「よし…それでは始める」
そうトレーナーが言うと青年は右のグローブを少女にナックルを向け掲げた。
少女も同じ様にグローブを掲げる。二人は互いにナックルを軽く付き合わせて
からファイティングポーズを取った。
それは少女が緊張した時、或いは気合いを入れる時に良くやる仕草だった。
青年の心遣いで少女の身体から無駄な力が抜ける。緊張と弛緩のバランスが取
れたそのフォームに青年はは一片の隙も見いだせなかった。
青年は少女の表情にも注目する。その表情は闘志が満ちていたが、目には冷静
さを湛えている。
少年の様だと感じる事もあった少女を美しいと青年は思った。それと同時に少
女を何時もより一回り大きく感じる。
対戦相手を大きく感じる。それは青年にとって初めての経験だった。
片手で数えられる程の試合しかない青年は物理的に先制する事でそれを打破し
ようと試みた。

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BOXER M@STER(前編)

少女がボクシングを始めた理由。それは父親からの押しつけだった。
父親は少女の事を男の子を扱う様に育てていた。少女は幼い頃には余り、気に
もしていなかったがこの数年は、もっと女の子らしく扱って欲しいと思ってい
る。
少女の中性的な外見は男女、どちらから見ても魅力的なものだった。だが、幼
い頃からの父親の扱いのせいで立ち振る舞いに少年っぽさが目立った。
そのせいで、少女は女の子からの注目を何時も集めていた。この上、ボクシン
グまでやっていると知られたらそれに拍車がかかる事は間違いない。
かつて同じ理由で始め黒帯を取るまでは、と続けた実戦空手でもそうだった。
少女はそんな現実を打ち破りたかった。その為には父親にボクシングを学んだ
証を見せ付け、自分が自由に振る舞える様に約束させるしかない。

どんな理由であれ始めた事を半端で終わらせられない性格もあり、少女は懸命
にボクシングを学んだ。
そんな、少女の決意と努力に才能は時を経たずに応えた。毛色が違うとは言え
同じ打撃系の空手の経験もあっただろう。少女は水を吸収する砂が如くボクシ
ングを自分のものにしていった。
そんな少女の才能と努力に一人の青年が魅せられた。その青年はプロデビュー
したばかりのボクサーだった。
青年は時間が許す限り少女のスパーリングパートナーを努めた。トレーナーと
のやり取りでは学ぶ事の出来ないものを少女に伝えるために。
そして、少女はその才能を更に開花させた。ジムの誰もがプロになれると認め
る程に。

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キャンディVSマードック

とあるイベントホールに建てられたオクタゴン。
その中で岩の様な筋肉をした巨漢が対戦相手を待ち受けている。
巨漢はデビュー以来無敗を誇ったバーリトゥード・ファイターであった。だが、
そんな輝かしい経歴に一人のマスクレスラーが傷を付けた。
巨漢はマスクレスラーとリベンジマッチを行うべく、様々な試合に乱入しては
アピールを続けた。そして今日、そのリベンジマッチが開かれる事となった。
この闘いは負けられない。そんな思いを乗せ、猛獣の様な視線を巨漢は花道へ
と向けて送っていた。しかし、その視線の先に現れたのは一人の美少女だった。
年の頃は10代後半。赤く染めた髪をツインテールにまとめパンクファッショ
ンと斜に構えた雰囲気が印象的な少女だった。そして、その少女の手には何か
が握られている。少女は臆する事無く猛獣が待ち受ける金網の中へ入ると手に
握られていた物を巨漢の足下に放り投げた。巨漢はそれを拾い上げると少女は
口を開く。
「アンタの相手…今、伸びてるぜ」

少女が巨漢に投げつけた物…それは巨漢の対戦相手のマスクだった。
「冗談も程々にしろよ、お嬢ちゃん」
巨漢はそんな事はあり得ない、馬鹿馬鹿しいという風に答え立ち去ろうとする。
「逃げるのか?ま、しょうがないか。アイツより弱いし」
そんな巨漢に対して少女は不敵な笑みを浮かべるとこう言った。
その言葉に憤怒の形相を浮かべる巨漢。
「その綺麗な顔が二度と見られなくなっても知らんぞ」
巨漢はそう唸るとファイティングポーズを取る。そして、少女もそれに合わせ
てファイティングポーズを取った。

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春麗VS

青いチャイナドレスの女と道着姿の男が激しい攻防を広げていた。互いの拳を蹴りを
捌き、受け止め、かわす。
女格闘家の名は春麗。中国拳法の使い手である彼女は女性には長身で見事なプロポー
ションの持ち主だった。そして、特に目につくのは良く鍛えられた下半身。その姿か
ら誰もが想像する通り、蹴技を得意としていた。
そして、道着姿の男の名は。空手や柔道等を習得し更には波動拳なる氣を操る術を
身につけていると噂される格闘家だ。戦いで乱れた道着の合わせ目から良く鍛えられ
た胸筋と腹筋が存在し、敗れた袖から覗く腕も逞しい。
単純な力比べならばに軍配が上がるであろう。しかし、格闘技の世界は力だけでは
どうにもならない。様々な手を尽くし相手の隙を捉える技や駆け引きも重要である。
今のところ二人の闘いは互角と言えた。互いに相手の隙を突き闘いの流れを自分に引
き寄せようとしている。

打合いの最中で春麗は一つの事に気付いた。それはの呼吸が妙に規則的な事である。
それは氣を練ると言う行為だと確信した春麗はそれを逆手に取ることにした。。
春麗はこのまま、打合いを続けていたも埒があかない。そんな表情を浮かべると後退
した。そして、はそれにのせられた。
「波動拳!」
両手を突き出し練り上げた氣を一気に放出する。しかし、その先には既に春麗は存
在しなかった。の視界を一瞬、陰が過ぎる。その直後、春麗はの目の前に姿を現
した。

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キャンディ・ケインvsベビーフェイス男子レスラー

とあるプロレス団体のメインイベントは佳境に達していた。
パンクファッションに身を包んだ女子レスラーはロープに振られて戻ってきた、男
子レスラーの頭上を跳び箱の様に飛び越えると太股を顔に絡め、振り子の要領で身
体を入れ替え、男子レスラーの頭頂部をマットへと叩付けた。その技はハイスクー
ルドライバー。女子レスラー、キャンディー・ケインのオリジナルホールドであっ
た。
試合は序盤から、いや、始まる前からキャンディが主導権を握っていた。男子レス
ラーが挑戦するべきチャンピオンを控え室で叩きのめし、ベルトを掲げての入場。
それを阻止しようとするレスラー達。しかし、彼らはキャンディが一睨みするとそ
の鋭い眼光に気圧され誰もが道を譲った。そうして、悠々とリングへ上がるとベル
トを奪った自分がチャンピオンだと告げる傍若無人な主張をし、男子レスラーへの
挑発した。その姿は余りにも不遜ではあったが、ヒールとしての圧倒的な存在感と
敵意を観客に植え付けた。

試合開始からキャンディは男子レスラーを圧倒した。序盤はサイクロンDDTやフ
ランケンシュタイナー等の反動を利用した技や人工衛星アームホイップ、シャイニ
ングウィザードなどのロープカウンターと言ったスピーディーな技を繰り出しつつ、
ダウンした男子レスラーへ対し関節技を決め、徐々にスタミナを奪う、ルチャドー
ラならではの展開を繰り広げた。
更には男子レスラーの打撃をかわしてトラースキックや、組み付きの一瞬の隙を突
き関節技へと持ち込む等のテクニックを見せ付け男子レスラーの反撃を一切、許さ
ない。そうして、その高度なテクニックはキャンディに対し敵意を抱いていた観客
を魅了していった。

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確執(後編)

次第に男が少女の戦術に焦れて行く。そして、とうとう我慢できずに自分からも攻
撃を開始した。その攻撃は精細さに欠き少女に付け入る隙を与えた。それに対し大
胆になる少女の攻撃。様々なパンチを的確な間合いで使い分け鳩尾、心臓、肝臓、
腎臓、胃、顎、顎脇、こめかみとあらゆる急所へ次々と拳を打ち込む。その度、苦
悶に歪む男の表情は少女の良心を蝕んでいった。
遂に男は少女の強烈な右フックを食らい、回れ右を強いられそのまま俯せにダウン
した。四肢を踏ん張り必死に起き上がろうとする男。少女はその様子を眺めて居る
内に男をどの様な格好でダウンさせようかと考え始めていた。

先ず、少女が選んだダウン姿は芋虫の様に這い蹲らせる事だった。少女は腎臓、胃、
鳩尾を中心に徹底的にボディを攻め立てた。時折、男が嘔吐く様なうめき声を上げ
る。その声は少女の嗜虐心をそそった。
遂に男は腹を抱え身体をくの字に折曲げると膝から崩れ落ちた。少女はその様子に
満足すると再び、男が起き上がろうとする様を眺めた。
男がカウントナインで立ち上がりファイティングポーズを取ると少女は次のラウン
ドはどう這い蹲らせてやろうかと考えながら男を嬲る。男は必死に反撃を試みるが
少女の容赦ない攻撃に完全に潰されてしまう。そうする内に第四ラウンドが終了し
た。
男は重い足取りで自分のコーナーへ戻る。その姿もまた少女の嗜虐心を煽り立てた。

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確執(中編)

少女は男のパンチに怯まず、しっかりと男の動きを見据えていた。少女の耳から全
ての音が失われ、視界がモノクロになる。それと同時に男の右ストレートが自分の
顔へ目掛け真っ直ぐに突き出されるのがやけにゆっくりとしたものに見えた。
ふと少女の脳裏に人間は自分の危機が迫ると不要とされる感覚を遮断し、必要な感
覚を研ぎ澄ますと言う話が浮かび上がってくる。そんな記憶と共に少女は男のパン
チをダッキングで躱しつつ、一気に懐へ飛び込んだ。
目の前に男の良く鍛えられた胸筋を認めるとそこで少女の視界が色を取り戻し、様
々な音が鼓膜を震わす。少女は下半身の伸び上がりと腰や膝、足首等の回転を加え
右のボディアッパーを突き上げた。その一撃は男の強靱は腹筋を避け正確に男の鳩
尾へと吸い込まれ、男の呼吸を乱し動きを鈍らせる。少女はそのまま手を休めず、
鋭い左のショートボディフックを肝臓へと打ち込んだ。

その攻撃は致命傷ではないものの、男を怯ませるには十分だった。類い希なるディ
フェンステクニック。直撃ではないものの男のパンチを貰いながら冷静に相手を見
据える精神力。急所を的確に捉えるパンチテクニックと冷静さ。男は少女の実力の
一端を認めざるを得なかった。だが、自分はまだ倒されたわけではない。
男は少女の更なる追撃を避け試合を仕切り直すために後退した。少女の攻撃に対し
湧き上がりつつある脅威を必死に押さえ込みながら。
対する少女は後退する男に対しワンツー・ストレートを放った。少女のジャブが男
の顔を捉える。男は次の攻撃に対し更に後退した。もし、ここでガードすれば少女
は確実にその穴を突いてくる。男の長年の経験はそう告げていた。
更に後退する男の顔に対し少女のストレートが浅くヒットする。だが、男はそれさ
えも無視して更に退避行動を取り続け、少女の制空権から脱した。
そして、男が逃げ切ったところで第二ラウンドの終了を告げられた。

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確執(前編)

とある名門ジムの練習場。その日、その場は緊迫した空気が漂っていた。原因は一
組の男女で、二人はこのジムの看板ボクサーとも言うべき存在である。また、共に
フェザー級の世界ベルトを有していた。そして、二人は互いに相手の存在を疎まし
く思っている。二人がその栄冠を手にする迄の道程は対照的なものだった。
男は十八歳でデビューすると勝ち負けを繰り返し地道な努力の末、二十五歳で世界
チャンピオンへと登り詰めた。その後、二年間で五回の防衛戦は全て勝ち続けてい
る。
一方、少女は十七歳でデビューし、二年という短期間で無敗のまま、チャンピオン
の座を射止めていた。その後、9ヶ月で既に三回の防衛戦を重ねており、デビュー
以来の全戦KO記録も更新中である。男子に比べ選手層が薄い女子ボクシングでは
これだけの躍進は珍しい。試合が流れる事も珍しくないにも関わらず好カードに恵
まれたと言う側面もあるがそれ以上に、確実に勝利を手中にする少女の実力と不断
の努力がその偉業を支えていた。

当初の二人の関係は今の様に険悪ではなかった。むしろ、良好だったと言っても良
い。少女は男の闘いの軌跡に対して敬意を払い、男は少女の才能と努力を買ってい
た。二人の関係に亀裂が入ったのは少女が世界タイトルに手が届くと言う頃からだ
った。
少女の華々しい戦績を褒め称えるコメントが飛交い始めると男は少女に対して、初
心を忘れるな、努力を怠るな等とお決りの文句を並べ始めた。それに対し少女は判
りきった事ではあるもの、の素直に頷いていた。
だが、何事にも限度がある。少女は男が余りにも同じ言葉を繰り返すので閉口し始
めていた。対する男は少女の微妙な態度の変化を感じ取り、偏執的とも言える態度
で少女への注意を繰り返す。そして、遂に少女は爆発した。男の言葉は十分に理解
している。その事をリングで証明してみせると。
二人の険悪な関係に憂いていたジムの会長は膿を吐き出す丁度良い機会だと判断し、
スパーリングではなく非公式の試合としてこの闘いを行なう事にした。それは半端
な結果では二人の溝は更に深まると考えての決断だった。

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覚醒(後編)

二人はファイティングポーズを取ると暫く睨み合った。男の突き刺すような視線を
キャンディは平然と受け止める。男はその様子に底知れぬ不安を覚えた。そして、
その不安を振り払うかの様に男は先に動き始める。先ずは牽制のジャブやローキッ
クを放ち男はキャンディの動きを封じようとした。
一方、キャンディは男の打撃の間合いギリギリから様子を窺っていた。時折、男の
踏み込みに対しキャンディは出鼻を挫く鋭いストレートやローキックを放つ。それ
らは致命傷にはならないものの着実に男へダメージを与えていった。
次第に激しさを増す攻防。しかし、男の攻撃はキャンディを捕える事はなかった。
いつしか、男とキャンディの攻守が逆転していた。男の動きを封じ、そこから致命
的なダメージを与える攻撃を狙うキャンディ。対する男はカウンターを狙い始めた。
ガードを固めキャンディの攻撃の隙を窺う。そして、二人の拳が交錯した。キャン
ディの拳は男の頬をしっかりと捕え男の拳はキャンディの頬を掠めた。
二人は互いの次の手を警戒し、間合いを取った。男はキャンディの一撃により折れ
た歯を吐き出す。一方、キャンディは自分の頬を触り男の鋭い拳により割けた皮膚
から血が流れている感触を確認した。その瞬間、キャンディの鼓動が高まり潜んで
いた悪魔が解き放たれる。それは孤児院を救う為に闘う事を誓った優しい少女は命
を弄ぶ堕天使へと生まれ変わった瞬間だった。

男はキャンディの只ならぬ変化を感じ取った。しかし、それに怯むことなく右の拳
を繰り出した。キャンディはその拳をかわしつつ男の手首を取った。そして、その
まま男を押さえ込むと脇固めに持ち込んだ。更に何の躊躇いも見せずに肘と肩を破
壊した。
男はその苦痛に耐えきれず絶叫を迸らせる。キャンディはそんな男の髪を左手で掴
んで強引に引き起こすと、腹部と顔面を交互に拳で打ち付け、その感触と音を愉し
み始めた。
次第に激しさを増すキャンディの連打。男は抵抗を試みるが左手一本ではどうにも
ならなかった。遂に男の顔、左半分が腫上がり抵抗を試みる男の腕の動きが弱々し
くなってきた。
キャンディはここぞとばかりに鳩尾を拳で突き上げ、次いで顔面に弓を引き絞るか
の如く振りかぶった拳を叩き込んだ。男は吹き飛び、俯せに硬い床へと叩付けられ
た。

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覚醒(前編)

「なんだって?シスター!」
キャンディ・ケインは受話器に向かって声を荒らげた。電話の向こうからは慌てる
キャンディとは対照的に落ち着いた老婆の声が流れてくる。電話の相手はキャンデ
ィが育った孤児院の主であり、数少ない理解者であった。
今、キャンディの育った孤児院は金銭トラブルに見舞われていた。キャンディはそ
の事を知るとランブル・ローズのリングに立った。優勝賞金を手に入れかつて自分
を育てくれたシスターの役に立ちたい。その思いは見事に優勝を掴み、キャンディ
は賞金を全て孤児院の為に投げ出した。

しかし、シスターからの電話は残念ながら優勝賞金は借金の元金にしかならないと
告げてきた。キャンディはその話を聞くと目まぐるしく思考を巡らし一つの結論を
導き出しす。
「OK、シスター。安心して。残りのお金も用意してあげるから」
世間では不良で通っているキャンディだが孤児院のシスター達、とりわけ、この老
婆と話す時は心優しい少女の顔を見せる。そんな、キャンディに対し老婆は悪い事
も危ない事もしないようにと諭して電話を切った。
「ごめん、シスターその約束は守れないよ」
キャンディは受話器を置くとそう呟いた。キャンディが借金の利子を稼ぎ出す為に
選んだ方法。それは非合法の賭試合に出場することだった。

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体罰 あとがき

2chの女の子に顔面パンチされたいスレに投稿した作品に修正を加えた作品です。
実はラブ★アッパーが出た時、麗子先生には別段、深い印象を受けませんでした。
しかし、お姉チャンバラへの出演でキ印なキャラへと変わっていたのでこれを活かせないものかと思ったのがきっかけで考えてみました。
そこで真面目な女性が暴力に快楽を覚えると言うストーリーをまず軸に持ってきました。
後は教師と言う設定もあり舞台は学校、相手は不良少年という具合にするすると話ができあがりましたね。
それから、この作品は単純に腕力や才能で相手を圧倒するのではなく心理戦や経験による技術で相手を倒すと言う事に主眼を置いてみました。
今、読むともう少しその辺を掘り下げても良かったかとも思っています。

体罰(後編)

立ち上がり、怒りに身を任せ腕を振り回す将人。麗子はその攻撃を悠々とかわした。
麗子は過去のスパーリングや試合で男は女に思わぬ攻撃を受けると逆上する事を経
験していた。そうなれば男は力任せにパンチを振り回す。麗子はそこに付け入りカ
ウンターからのコンビネーションで対戦してきた男の全てをマットへ沈めてきた。
しかし、二人の実力差を考えると麗子のこの戦術は相手を倒すと言う点において、
効率的とは言えなかった。最初から一気にラッシュを仕掛け叩き伏せる。もしくは
一撃KOで秒殺する事が出来るだけの技術とパンチを麗子は持っていた。
だが、麗子は敢えてこの戦術を選んだ。これは、問題児である将人に対する制裁で
あると同時に自分の強さに粋がっている彼に上には上が居ると言う事実を突き付け
る為の闘いだからだ。

散々、パンチを空振りし息が上がってきた将人の様子を見て麗子はそろそろ、反撃
を始める頃合いだと感じた。
「これから、本格的に貴方へ対する指導を始めるわよ。覚悟は良いかしら?」
麗子はそう言うと将人の顔面へ目掛けワンツー・ストレートを放った。その攻撃に
よろめき後退る将人。麗子は間合いを詰めるとボディアッパーで将人の鳩尾を突き
上げた。その一撃で前のめりになる将人、その顎へ目掛け麗子はアッパーを放った。
今度は勢いよく吹き飛ばされロープへと靠れ掛かり、その反動で再び麗子の制空権
へと飛び込む将人。そこへ容赦のない麗子のストレートが将人の顔と真正面から激
突し、彼の鼻を潰す。
将人は再び勢いよく吹き飛ばされロープへぶつかり、リバウンドでまたも麗子の制
空権へと突入した。続いて左右のフックが将人の両頬を襲う。将人の口から白い欠
片が飛び出した。それは麗子のフックで折られた歯である事は想像に難くなかった。

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体罰(前編)

「畑山君、一寸、良いかしら?」
珍しく登校をしてきた畑山将人は水咲麗子に呼び止められた。将人はいわゆる問題
児で、登校する度に教師に呼び止められるのは当たり前であった。
「先生、俺、忙しいんスけど」
将人は面倒臭そうに答えた。これから、登校してきている仲間を集めて遊びに行こ
うと言う矢先に一番、厄介な教師に会った。そんな、思いがありありと読み取れる
表情を彼は浮かべている。
「また、腕尽くで来て貰うしかないわね、畑山君」
麗子は将人の反抗的な態度に決然と宣言した。
「判ったよ、おとなしく付いてきゃ良いんだろ?」
将人の脳裏に何度となく、目の前の教師に腕を捻り上げられ、犯罪者の様に生活指
導室まで連れて行かれた記憶が蘇る。痛い思いに遭い、大勢の生徒の前で恥をかか
される位なら素直に従って適当に話を聞き流す。彼はそう決断した。

麗子が将人を伴って訪れたのは生活指導室ではなくボクシング部の部室だった。将
人は職員室や生活指導室ではなくボクシング部の部室に麗子が向かった事に疑問を
感じなかった。麗子は数学教師、風紀指導、ボクシング部顧問の3つの肩書を持っ
ている。自分の風紀指導にこの場所が選ばれたのは他の場所が使えないだけの事だ
と軽く考えていた。
「さて、畑山君、貴方の最近の生活態度だけど――」
部室に入り、扉を閉めるなり麗子は将人の様々な行状を並べ始めた。
飲酒、喫煙、授業のサボタージュ、他校生との喧嘩、集団暴走行為、バイク盗難、
その他、高校生として考え得る問題行為が麗子の口から次々と告げられる。
一方、聞いている当人は良くここまで調べ上げたと感心していた。心当たりはある
ものの、はっきりと覚えていない自分の行為を子細に指摘される様は、不良仲間か
ら聞かされる自分の武勇伝を思わせ、将人は薄ら笑みを浮かべ始めた。
「――以上の行為を考えたら退学ものなのだけど……一部の行為以外は証拠が無く
て困っているのよね」

続きを読む

春麗VSバイソン(後編)

踏み込みによる運動エネルギーを加えた一撃。そう告げたバイソンの本能は確かに
合っていた。だが、その踏み込みからの攻撃が攻防一致である事までは読み切れな
かった。
バイソンのストレートをダッキングでかわしながら懐に飛び込む春麗。眼前に聳え
立つバイソンの巨躯。そこで春麗は一気に攻撃エネルギーを解放した。踏み込みと
全身の伸び上がり、下半身の回転を加えたボディアッパーを放つ。バイソンの強靱
な腹筋を掻き分け春麗の拳が突き刺さる。かつて受けた事の無いの衝撃がバイソン
の胃や腎臓を揺さぶり激痛を与えた。その激痛に耐えるバイソン。今にも崩れそう
膝に必死に力を入れるとその巨体が小刻みに振動を始めた。その振動はボディへ突
き刺さったままの拳を通し春麗へと伝わった。
その様に春麗は嗜虐的な笑みを浮かべるとボディに突き立てたままの拳を抉った。

「どうかしら、私のボクシングは?初めてだけど様になってるわよね?」
嘲りの言葉をバイソンにぶつけると春麗は抉り込んだ拳を引き抜いた。春麗の責苦
から解放されたバイソンは更なる打撃を防ぎ体力回復の時間を稼ぐ為に彼女にしが
みつきクリンチの体勢を取った。
だが、その選択は意味をなさなかった。春麗はショートフックを肝臓へと放ちクリ
ンチを強引に解いた。よろめくバイソンの顎をフックとアッパーの中間軌道を持つ
春麗のパンチが捕える。
ある名チャンプが得意としたスマッシュと呼ばれるフィニッシュブロウにバイソン
が仰け反り、そのまま背中からダウンしそうになる。それを拒むべく春麗はボディ
へとストレートを放った。直立させられるバイソン、そこへ左右のフックが頬へと
叩き込まれた。

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春麗VSバイソン(中編)

「どうしたのかしら?女に背中を向けて逃げるつもり?ヘビー級ボクシング世界チ
ャンピオンがそんな事で良いのかしら?あら、そう言えばチャンピオンにはなれな
かったのよね」
更なる挑発の言葉をバイソンに言い放ち、高笑いする春麗。バイソンは咆哮をあげ
再び春麗へと突進する。再び跳躍しパンチをかわすと予測したバイソンは今度はア
ッパーを放った。だが、春麗は跳躍せずに足払いを繰り出す。その一撃でバランス
を崩したバイソンは無様に転んだ。
「全く、読みが甘いわね。そんなことだからチャンピオンになれ無かったのよ。で、
いつまで寝ているつもりかしら?」
事前の捜査でバイソンがそのファイトスタイルからボクシング界を干されたと知っ
ていながらも挑発の言葉をあびせる春麗。その言葉でバイソンはその名の通り猛牛
と化した。今度はステップワークを使いながら春麗へと攻めかかる。だが、そこに
冷静さはない。それは単純な思考回路が、と言うよりはバイソンの闘争本能が導き
出した消去法により選択された戦術だった。

右へ左へステップを踏みながら次々とパンチを繰り出すバイソン。そして、それを
最小限の動作だけでかわしながら突きや蹴りを打ち込む春麗。その攻撃をバイソン
はウェービングやステッピング、ガードを駆使し防ぐ。そのハイレベルな攻防に沸
き立つギャンブラー。ギャンブラーの興奮が最高潮に達した時、事態は急変した。
バイソンが繰り出したストレートをかわした春麗の上段突きがバイソンの顔面を捕
える。そのカウンターの一撃で再びバイソンがダウンした。

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春麗VSバイソン(前編)

ラスベガスのあるカジノ。そこは秘密結社シャドルーの息が掛かったマフィアの手
で経営されており、いかさま賭博と格闘技の賭試合で莫大な利益を上げていた。ま
たシャドルー四天王の一人バイソンが活動の拠点としているとの情報を得た春麗は
単身、潜入捜査を試みた。無論、賭試合の出場者として。

潜入開始から数週間。ギャンブラーの間では春麗の話題で持ちきりだった。黄金比
率のプロポーションに格闘家には似つかわしくない美貌。それらとは相反する真の
強者のみが持つ風格。そしてチャイナドレスのスリットから覗く極限まで鍛え抜か
れた脚が繰り出す妙技。しかし、もっとも話題となったのは彼女の持つ圧倒的な戦
闘力だった。
ある者は蹴り一撃で、ある者は襟元を掴まれ体落としの要領で床へと叩き付けられ
させられ昏倒した。打たれ強い者も居たが何も手出しを出来ないまま、春麗の連続
蹴りに沈められた。今では春麗が現れると対戦相手の掛け率は異常な跳ね上がりを
見せる様になった。

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春麗VSベガ

春麗は父の敵であるベガの元へとたどり着いた。しかし、その胸中は父の敵を討つ
事よりも自分が格闘家として己の技量を尽くし闘うに足る相手か否かと言う思いば
かりがつのっていた。
今まで世界各地で様々な格闘家と闘ってきたが彼女の流麗かつ重厚な蹴技を完全に
発揮するまでもなく彼らは倒れていった。今回の相手は強靱な肉体を持ちサイコパ
ワーで更にその肉体を活性化させ常勝無敗を誇る裏の格闘界の帝王だが、それだけ
では彼女にとって最強の格闘家である証としては不足だった。
気を練り上げ弾丸の様に打ち出す格闘家、腕をクロスさせる事によって衝撃波を生
み出す軍人、手足を伸ばし炎を操る怪僧、自ら電撃を放つ特異体質の野生児、その
他、様々な常人離れをした技を持つ格闘家から己の肉体のみで勝利してきた彼女か
ら見ればベガのサイコパワーも疑わしい物であった。

そんな思いを巡らせ逡巡しながら春麗は構えを取る。その様子を見たベガは自分の
力に怖気付いたと思い一気に勝負を決める事にした。全身にサイコパワーを漲らせ
間合いを詰めハイキックを放つ。それに対し、春麗はカウンターの上段回し蹴りを
放った。ベガのキックを見てから放たれた春麗の上段回し蹴りはベガの攻撃が彼女
を捉えるより早くベガの側頭部を捉え吹き飛ばす。
カウンターとは言え、たった一発の蹴りを受けよろよろと立ち上がるベガ。そんな
様子を見て春麗は失望した。この男もまた、己の技量を尽くし闘う必要の無い相手
だったと確信したからだ。このまま、止めを刺し父の敵を討つか…そう考えた春麗
はある事を思いついた。今までは蹴技に拘るあまり、その格闘家としての技量を発
揮する事が出来なかったならば、拳技のみで闘ってみてはどうだろうか?既に弱っ
ているとは言え自分が不得手としている拳技ならば…彼女はその思いを早速実行へ
と移す事とした。

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双葉理保VSヘビー級ボクシングチャンピオン

リングの上には明らかに体格の違う、男女が対峙していた。某団体の世界ヘビー級
チャンピオンと水色のビキニ姿のグラビアアイドルの双葉理保。地上最強の男の顔
には焦りの色が浮かんでいた。対する双葉理保の表情は余裕に満ちている。

既に終了した、第1ラウンドでチャンピオンは双葉理保との圧倒的な実力差を感じ
させられていた。チャンピオンの繰り出した全てのパンチは双葉理保にスウェーバ
ック、ダッキングなどでかわされ時折カウンターを喰らっていた。
チャンピオンは既にパンチの空振りでスタミナを消費しグラビアアイドルの細腕か
ら繰り出されたとは思えない重たいパンチでダメージも蓄積している。

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