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地下闘技場

地下闘技場で最強と言われる俺の前に現れたのはパンクファッションに身を包
んだ十代後半の少女だった。
だが、俺は女子供とは言え容赦するほど甘い男ではない。
俺は目の前の少女に鋭い視線を投げかける。だが、少女は俺の視線を受け止め
ると不敵な笑みを浮かべた。
俺はそんな少女に対し予備動作無しでパンチを放つ。
だが、少女はそのパンチをあっさりとくぐり抜けるながらタックルを放つ。
俺はそのタックルを潰そうとするがそれよりも早く少女が俺をテイクダウンす
る。
俺は少女の胴に素早く足を絡めガードポジションを取る。対する少女は俺の太
腿に肘を落としてきた。
俺はその肘の激しい痛みに耐えかね、足を緩めた。少女はその機に乗じて完璧
なマウントポジションを取る。
「悪いね。こう言うの割と得意なんだ」
少女は自信満々に、そう言うと俺の顔へと拳を振り下ろし始めた。
俺は体重差を活かし少女を押しのけようとするが少女の淀みない拳の連打で脳
を激しく揺さぶられ完全に身体のコントロールを奪われる。
視界が歪み、聴覚に不協和音が生じ始めた俺は少女が実戦をくぐり抜けてきた
猛者だと悟らされた。
格闘技の世界で心体技と言う言葉を綺麗事と言う奴もいるがそう言う奴はこの
世界では生き残れない。
この世界では相手に怯まない胆力、自分が最も良く動ける身体コンディション、
そして、それを完璧にコントロールする技倆が重要だ。
その点、この少女は若さに似合わず全てを兼ね備えていた。
俺は少女の絶え間ない打撃の爆裂音を聞きながら薄れ行く意識の中、この闘技
場で少女が最強の名を欲しいがままにするのを確信した

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